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日本語版: Vray for Maya Domemaster3D

Andrew Hazelden edited this page Oct 21, 2017 · 2 revisions

Vray for Maya Domemaster3D

Table of Contents

概要

Domemaster3Dレンズシェーダー(以下、Domemaster3Dと呼びます)は、立体ドーム映像や立体パノラマ映像制作ためのレンズシェーダーセットで、3DS Max、Maya、Softimage、Houdini、Maxwell Studio、Mental Ray Standalone、VRay StandaloneおよびArnold Standaloneに対応しています。レンズシェーダーはメンタルレイ、VRay、ArnoldおよびMaxwell Render version 3.1+から利用できます。

ここではVRay for Maya版のDomemaster3Dについて説明します。

既知の問題

現在のVRay Domemaster3D (2015-05-23版)は、開発途中のバージョンです。

ドームマスター画像の円周外部のマスクレンダリングは開発途中です。現在のところ、DomemasterStereoシェーダーは0/0/0 X/Y/Z光線方向に対して単色塗りつぶしを行なっています。シェーダーは円形のαチャンネルオーバーレイもまだ行なっていません。

Mayaへの組み込みは現在開発途中です。Domemaster3Dは「レンダービュー」で利用でき、VRay拡張アトリビュートとしてレンズシェーダーがカメラシェーダーノードに追加されると、このVRay拡張アトリビュートがVRay for Mayaの.vrsceneエクスポーターにリンクされます。

VRayレンズシェーダーをMayaに追加

Domemaster3D VRay for Mayaシェルフ

インストールが終わると、Mayaに独自のVRayDomemaster3Dシェルフが追加され、Domemaster3Dレンズシェーダーを簡単に追加できるようになります。シェルフツールに加え、LatLongStereoとDomemasterStereoという2つのカメラリグが追加され、Mayaの立体視リグと一緒に使えるようになります。

注意: Mayaの「レンダービュー」の立体視プレビュー機能を使いたい場合は、**[Use V-Ray VFB]**チェックボックスを外す必要があります。


VRayの拡張アトリビュート機能を使ってMayaのカメラに独自のVRayレンズシェーダーを追加することができます。

通常のカメラをDomemasterStereoやLatLongStereo形式のカメラに変更するには、「アトリビュートエディタ」ウィンドウでカメラのシェイプノードを選択します。メニューから[アトリビュート] > [VRay]を開き、DomemasterStereo cameraまたはLatLongStereo cameraのいずれかを選択します。

続いて、「アトリビュートエディタ」ウィンドウを下の方にスクロールして、[Extra VRay Attributes]欄にある[Treat as a VRay DomemasterStereo]または[Treat as a VRay LatLongStereo Cam]にチェックを入れてレンズシェーダーを有効化します。

VRay Post Translate Python Script

[VRay Extra Attribute]の[DomemasterStereo][LatLongStereo]を有効化したら、Mayaの「レンダービュー」ウィンドウや「VRay Frame Buffer」ウィンドウでDomemasterStereoLatLongStereoレンズシェーダーを使用するための[Post Translate Python Script]が「レンダー設定」ウィンドウのVRay用レンダー設定タブにある**[Mel/Python Callbacks]**に追加されます。

Post Translate Python Script

[Post Translate Python Script]入力欄には下記のようなPythonコードが記述されます。

import domeVrayRender
reload(domeVrayRender)
domeVrayRender.domeVrayTranslator()

VRay DomemasterStereo Camera

VRay DomemasterStereo Camera

VRay LatLongStereo Camera

VRay LatLongStereo Camera

レンズシェーダーの削除

MayaのカメラからVRayのレンズシェーダーを削除するには、メニューから[アトリビュート] > [VRay]を開き、レンズシェーダーのチェックボックスを外します。これで[Extra VRay Attributes]欄のレンズシェーダーのアトリビュートが削除されます。

Extra Attributesの追加

完全にDomemaster3DをMayaのシーンファイルから削除したい場合は、**[Mel/Python Callbacks]**欄の中の[Post Translate Python Script]入力欄も空にしてください。

Python Translatorの削除

VRay for Mayaへのインストール方法

Windows 64-bit

ステップ 1. Visual Studio 2013 (VC++ 12.0) Redistributable Packageをダウンロードしてインストールします。

ステップ 2. .dllファイルをVRayのプラグインフォルダにコピーします。

C:\Program Files\Autodesk\Maya<Version>\vray\vrayplugins\

VRayプラグインファイル:

vray_DomemasterStereo.dll
vray_LatLongStereo.dll

ステップ 3. MAYA VRayスクリプトファイルをVRayのスクリプトフォルダにコピーします。

C:\Program Files\Autodesk\Maya<Version>\vray\scripts

VRayスクリプトファイル:

attributes.txt
attributeNodes.txt
attributeGroups.txt
vrayAEFunctions.mel
domeVrayRender.py

注意: 上記のスクリプトファイルのうちのいくつかはすでに通常のVRayと一緒にインストールされています。しかしこれらのファイルはDomemaster3Dの機能を使うために更新する必要があります。あとで元に戻せるようにバックアップを取っておくと良いでしょう。

Mac 64-bit

ステップ 1. .soファイルをVRayのプラグインフォルダにコピーします。

/Applications/Autodesk/maya<Version>/vray/vrayplugins

VRayプラグインファイル:

vray_DomemasterStereo.so
vray_LatLongStereo.so

ステップ 2. MAYA VRayスクリプトファイルをVRayのスクリプトフォルダにコピーします。

/Applications/Autodesk/maya<Version>/vray/scripts

VRayスクリプトファイル:

attributes.txt
attributeNodes.txt
attributeGroups.txt
vrayAEFunctions.mel
domeVrayRender.py

注意: 上記のスクリプトファイルのうちのいくつかはすでに通常のVRayと一緒にインストールされています。しかしこれらのファイルはDomemaster3Dの機能を使うために更新する必要があります。あとで元に戻せるようにバックアップを取っておくと良いでしょう。

Linux 64-bit

ステップ 1. .soファイルをVRayのプラグインフォルダにコピーします。

/opt/Autodesk/Maya<Version>/vray/vrayplugins/

VRayプラグインファイル:

vray_DomemasterStereo.so
vray_LatLongStereo.so

Step 3. MAYA VRayスクリプトファイルをVRayのスクリプトフォルダにコピーします。

/opt/Autodesk/Maya<Version>/vray/scripts

VRayスクリプトファイル:

attributes.txt
attributeNodes.txt
attributeGroups.txt
vrayAEFunctions.mel
domeVrayRender.py

注意: 上記のスクリプトファイルのうちのいくつかはすでに通常のVRayと一緒にインストールされています。しかしこれらのファイルはDomemaster3Dの機能を使うために更新する必要があります。あとで元に戻せるようにバックアップを取っておくと良いでしょう。

コンパイル方法

Windows 64-bit版のコンパイル

ステップ 1. Visual Studio 2013 Community EditionとVRay Standalone(VRay plugin SDKが同梱されています)をインストールします。

ステップ 2. 新しいコマンドプロンプトを開き、VRayのカメラソースフォルダに移動します。

cd C:\Program Files\Chaos Group\V-Ray\Maya <Version> for x64\samples\vray_plugins\cameras

ステップ 3. Domemaster3Dのvray_DomemasterStereovray_LatLongStereoソースコードフォルダをVRayのカメラソースフォルダにコピーします。

ステップ 4. コンパイルモードを"Release"に切り替え、Visual Studio 2013の下記のプロジェクトファイルからソースコードをコンパイルします。

vray_DomemasterStereo.vcxproj
vray_LatLongStereo.vcxproj

もし古いバージョンのVisual Studioを使用している場合は、下記のMicrosoft Developer Studioプロジェクトファイルを使用します。

vray_DomemasterStereo.dsp
vray_LatLongStereo.dsp

Mac OS X 64-bit版のコンパイル

Vray for Mac OS X用のDomemaster3Dが初めて追加されました。これを利用するにはMac OS X 10.9 Mavericksまたは10.10 Yosemiteが必要になります。

ステップ 1. XcodeとVRay Standalone(VRay plugin SDKが同梱されています)をインストールします。

ステップ 2. 新しいターミナルウィンドウを開き、ソースコードフォルダに移動します。

ステップ 3. VRay用のLibとIncludeフォルダをソースコードファイルと同じフォルダ内にコピーします。

ステップ 4. Mac OS Xのmakefileを使ってvray_DomemasterStereo.sovray_LatLongStereoシェーダーをコンパイルします。

make -f MakefileMavericks.osx

ステップ 5. コンパイルされた.soファイルのアーキテクチャは以下のコマンドで確認できます。

otool -L libvray_LatLongStereo.so  	
lipo -info libvray_LatLongStereo.so   

otool -L libvray_DomemasterStereo.so  
lipo -info libvray_DomemasterStereo.so 

Linux 64-bit版のコンパイル

現在のところ、VRay for Linux用のDomemaster3Dをコンパイルするための詳しい要件がいくつか不明のままです。そのためLinux版のサポートは現在作業中です。


(翻訳: 株式会社オリハルコンテクノロジーズ 高幣俊之)
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