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仮想空間とWebの融合の2ステップ

09/07/2005 05:57:14 AM

仮想空間をWebと融合させるには2つの段階がある。

ステップ1は、Webサイト内に、仮想空間内部にアクセスするための窓を設置する方法だ。
たとえばgumonjiの以前のバージョンでは、Webインターフェイスを使って、
gumonji内の土地を売買することができた。

ステップ2は、仮想空間の中から、外のWebを見れるようにすることだ。
仮想空間の内部に、Webを見るための窓を置くことによって、
その窓は仮想空間の物理法則に支配されることになる。

たとえば、現実世界だと、「Webページから、ボールが飛びでてきて、
自分の部屋の中をころがる」とか、「Webページに油を注いだら燃えた」
といったようなことは起こりえない。

しかし、仮想空間内Webブラウザだと、javascriptでちょっとした
スクリプトを走らせると、ブラウザからボールを飛びださせることも可能だ。
画面がそのままカメラになったり、 仮想空間がサポートしている物理法則を
ふんだんに利用したWebサイト作りが可能になる。
ほかにも、仮想空間内のロボットが、自動的にWebAPIにアクセスして、
複数のWebサービスを勝手に統合して、Web2.0のようなことを、
仮想空間内の物理法則を利用して行なうなど。
これはかなり面白い。

もうひとつ面白い点は、Webをうろつくという行為が、
個人的な活動でなくなることだ。
仮想空間の中にブラウザが立っていて、
そこに表示されているWebページを一緒に操作する。
すべてのサイトに対して、それが可能になる。
現状でもリモートデスクトップを利用すればそれは可能のはずだが、
位置関係や表情、周囲の環境情報や文脈、因果関係などすべてが
リアリティをもって再現されている仮想空間内のエージェントであれば、
ただwebを見るという体験でも、いままでとは違う体験になるだろう。
たとえば、海辺で、夕日をみながらWebページを見たら、
いつもとちょっとちがった気分になるかもしれない。

プライバシーの問題とかは当然解決する必要があるが、
Webの体験を変えるためのツールとしても、仮想空間は面白いのかもしれない。