09/30/2003 02:57:36 PM
昔から,日本語と英語の「言語の壁」を取りのぞくことができれば,
インターネットはすごく良くなると感じてた.
言語の壁をとりのぞくとは,すなわち,コンピューターによる自動翻訳
の精度を向上させるということだ.
それには2通りの方法がある.
- 自動翻訳のプログラムを良いものにする.
- 人間の使う言葉を変える.
1番目のほうが,圧倒的に多くの企業が研究してるようだ.
今日は両方について1個づつアイデアを出してみる.
まずひとつ目は,「書いた人の脳を文章に添付する」だ.
文章を翻訳するときに,文章の中からコンテキスト情報を取りだすのは無理がある.
そこで,書いた人本人の脳(の一部)を文章自体につけておくのだ.
コンピューター資源は豊富にあるので,
文章を翻訳するときに,その人しか使わない文脈とか,
語彙とかの情報があれば翻訳の効率が上がる.
実際には脳の情報そのものを添付せず,それへのリンクだけを添付し,
脳はサーバーに置いておいて,そこで翻訳効率を上げるための処理をする.
コンテキストはしばしば他の人とのやりとりで発生するので,
複数人の脳をうまく分析すれば,翻訳の足しになるはずだ.
ふたつめは「新しい国語」だ.
これはつまり,ほかの言語に翻訳しやすい言葉を書く(言う)ときに,
エスペラント語みたいな,ひとつの統一言語を覚えるのではなくて,
各国語に「翻訳しやすいバージョン」を1個追加して,
それを覚えるようにするのだ.
たとえば日本語の場合だと,すでに
「古文」「漢文」「現代文」「関西弁」などさまざまなバージョンがあるが,
それに「あたらしい国語」みたいのを1種類追加するだけだ.
学校でもこれを教えたらいい.高校1年のときに5時間,とかでいい.
これによって日本語の粋な部分が表現できなくなるかもしれない.
これを日本文化の喪失だととらえるか,
異文化交流による新しい創造の源だととらえるか..
おれとしては,
どの企業もやりそうにない2番目を遊びとして
実現する方向がいいんではないかと思うが,どうかな?