購入していただいた方、リポジトリから製造していただいた方、その他の皆様、Noraに興味を持っていただきありがとうございます。
このドキュメントは、Nora v.0.1を組み立てるためのビルドガイドです。
Noraのコンセプトや特徴、ビルド例などについては、READMEをご覧ください。
ビルドガイド全体に目を通して作業手順を把握しておくとミスの防止につながりますので、ぜひ、一度お読みになってから組み立て作業を始めてください。
組み立て初心者の方や、しっかりと確認しながら組み立てたい方は、
《詳しい説明》
ここに追加の説明を表示します。
と書かれたところをクリックすると、追加の説明が表示されます。
- 狭ピッチ
- Jonesゆずりのキーレイアウト
- テンキーと飛び出したカーソルキーをもつレイアウト
- Choc v1スイッチと、MBK、またはそれ以下のサイズのキーキャップに合わせた専用設計
- RemapやVIAなどのキーマップ書き換えツールに対応したファームウェアを書き込み済み
- 外部EEPROM(8KB)を搭載し、十分な数のレイヤーを使用可能
- GH60型やPoker型に互換性のあるロープロファイルケースに対応
ボトムプレートと組み合わせて、ケースレスで高さを抑えて使用することも可能。 - オプションとして、以下のハードウェア機能を使用可能
- レイヤーインジケータ/イルミネーションLED
- Raspberry Pi PICOによる動作(実験的機能)
- 細かな部品を実装済み
-
試作版のため、未知の不具合がある場合があります
-
MBK、またはそれ以下のサイズのキーキャップに合わせて設計されています。
Kailh製のロープロファイルキーキャップ(遊舎工房:Kailhロープロ刻印キーキャップ)は隣同士のキーが干渉する可能性があるため、ご自身の責任で使用してください。
(こちらで試した限りでは全てのキーが干渉せずに使用できましたが、ギリギリすぎるため保証できかねます。) -
左シフトキーの2uスタビライザーは取り付けできません。
-
左コントロールキーに、クリックバー付きのスイッチは使用できません。
-
一部のスイッチはネジ穴の上に取り付けるため、Mill-Maxソケットを使用して取り付けます。
-
GH60型, Poker型ケースを使用する場合、スイッチとケースのネジ穴との干渉を避けるため、一部のスイッチの足の加工が必要です。
-
GH60型, Poker型ケースを使用する場合、中央下側のネジは使用しません。
-
ケースへの取り付け
GH60型, Poker型のネジ穴位置に対応するように設計していますが、もしかしたら取り付けできないケースがあるかもしれません。
ケース内にリブのあるもの(60%プラスチックケースや木製ケースなど)は、基板裏側の部品が干渉することが予想され、DIYによる加工が必要となります。 ここに記載していないケースへの取り付けの成功/失敗の報告を、随時募集しています。取り付け確認済みのケースは次の通りです。
ハイプロファイルタイプのケースはキー天面がフレームよりも低くなり実用に向かないため、取り付け対象外とします。
参考:TOFUケースへの装着例
このキットを組み立てるためには、”キット内容”に加え、”別途用意が必要な部品”が必要です。
好みに合わせて必要な数をお買い求めください。
”オプション部品”は使いたい機能などに合わせて用意してください。
部品の購入先は、Self-Made Keyboards in Japanのショップリストなどを参考にしてください。
部品名 | 個数 | 備考 |
---|---|---|
ご案内リーフレット | 1 | |
基板 | 1 | おもて側 裏側 (※LEDは取り付けられていません) |
スイッチプレート | 1 | おもて側 裏側 |
Choc用スタビライザー 2uサイズ |
2 | |
スペーサーシート(シール付き), T1mm * 500mm * 10mm | 1 | |
低頭ネジ, M2 4mm | 5 | 主にGH60型ケースとの組み合わせ用 |
低頭ネジ, M2 3mm | 8 | 主にJones用ボトムプレートとの組み合わせ用 |
Mill-Maxソケット 金色 7305-0-15-15-47-27-10-0 |
12 | 鍔が薄い |
Mill-Maxソケット 銀色 0305-2-15-80-47-80-10-0 |
2 | 鍔が厚い はんだ付け練習用または予備用 |
MCU ATmega32u4-AU |
1 | |
USBコネクタ USB4085-GF-A |
1 | |
ESD PRTR5V0U2X |
1 | |
FUSE 0ZCJ0050AF2E |
1 |
※出荷時期により同等品に変更になる場合があります。
部品名 | 個数 | 備考 |
---|---|---|
Choc v1 スイッチ | 74〜75 | v1のみ対応 |
キーキャップ MBK、またはそれ以下のサイズのもの |
74〜75 | 左シフトが2uの構成:1u 65個, 1.5u 6個, 2u 3個 左シフトが1u+1uの構成:1u 67個, 1.5u 6個, 2u 2個 |
GH60型, Poker型ロープロファイルケース または Jones用ボトムプレートキット(*) |
1 | ボトムプレートはJones用を流用して使用 |
USBケーブル (Type-C) | 1 |
* Jones用ボトムプレートキットの内容は次の通り
部品名 | 個数 | 備考 |
---|---|---|
ご案内リーフレット | 1 | |
Jones用ボトムプレート v.1 | 1 | おもて側 裏側 |
スペーサー, M2 3mm | 8 | |
ネジ, M2 3mm | 16 | |
ネジ, M2 3mm, 低頭 | 1 | |
ゴム足 大 | 2 | |
ゴム足 小 | 6 |
部品名 | 個数 | 備考 |
---|---|---|
LED SK6812MINI-E |
最大16 | 左上のキーから順番に、取り付けた数だけ点灯。 |
Raspberry Pi PICO | 1 | 実験的機能をDIYで楽しむ場合 |
M2ネジに対応する先の細いドライバー、ピンセット、はんだ付け関連用品など、一般的な電子工作向け工具を使用します。
また、MCUやUSBコネクタを取り付けた後の確認に、テスターが必要です。
遊舎工房の工具セットを参考に用意してください。
キースイッチの取り外し用の工具があると作業がはかどります。
TALP KEYBOARDで売っているこのタイプは、1本でキースイッチとキーキャップの両方に使えるので便利です。
また、マスキングテープが1巻あると、基板や部品の仮固定などに使えて便利です。
以下の手順に沿って組み立てます。
(オプション)
と書かれた項目は、不要であれば作業をとばしてもかまいせん。
(該当者のみ)
と書かれた項目は、条件に該当する場合のみ作業をおこないます。
工具類や部品による怪我や、はんだ作業での火傷などに気をつけてください。
リーフレットに記載された部品が、不足なく入っていることを確認します。
何か問題があった場合は作業を中止し、リーフレットに記載された連絡先へ問い合わせてください。
組み立ての開始後は初期不良として対応できかねる場合があります。
以下の簡単な説明を読み、どうにかして必要なパーツを取り付けます。
《詳しい説明》
基板裏側、U3
へ取り付けます。
2種類のMCUが取り付けられるようになっていますが、ATmega32u4-AUは外側の大きい方のパッドへ取り付けます。
いずれかの角、1箇所だけに予備はんだします。
MCUを基板のマークに合わせて置き、予備はんだした箇所をはんだ付けします。
ずれ、傾きがないように調整します。
対角上の角を1ピンだけはんだ付けします。
はんだ付けされていない辺のうち、どちらかの辺のピンを、すべてはんだ付けします。
フラックスを塗り、ハンダの量をこて先に少しつけるくらいから始め、なんとかします。
同様の手順で、反対側の辺、残ったうちのどちらかの辺、最後に残った辺のピンをはんだ付けします。
フラックスを拭き取り、テスターで隣同士のピンがショートしていないか確認します。
また、MCUのピン割り当てを参考に、以下の3点を確認します。
- +5V同士が導通すること
- GND同士が同通すること
- +5VとGNDが導通しないこと
基板裏側J1
のINSTALL HERE
と書かれたところへコネクタを取り付け、基板おもて側からはんだ付けします。
コネクタはマスキングテープなどで仮固定しておくと作業しやすくなります。
以下の接続図を参考に、テスターでピンを確認します。
基板裏側D10
へ、GNDに太い足がくるように取り付けます。
基板裏側F1
へ取り付けます。(USBコネクタの左隣)
どちら向きに取り付けてもかまいません。
基板裏側Reset SW
へ取り付けます。
どちら向きに取り付けてもかまいません。
基板裏側JP1
とJP2
をジャンパします。
ジャンパすると、I2Cのプルアップ抵抗へ接続されます。
基板上のMCUにファームウェアを書き込みます。
ここでは、QMK Toolboxを使用して書き込む手順を説明します。
いずれかの方法でファームウェアを用意します。
-
Remap / VIA対応のビルド済みファームウェアをダウンロードする。 Nora v.0.1 ビルド済みファームウェア
-
ソースからビルドする keyboards/nora/v01
QMK Toolboxでファームウェアを開きます。
基板のコネクタにUSBケーブルを差し込み、PCやMacへ接続します。
基板裏側のリセットスイッチを押します。
QMK Toolboxの画面に、次のようなメッセージが表示されます。
*** Atmel DFU device connected: ATMEL ATm32U4DFU (03EB:2FF4:0000)
QMK ToolboxのFlash
ボタンを押し、書き込みを始めます。
5秒ほどすると以下のようなメッセージが表示され、書き込みが終了します。
*** Attempting to flash, please don't remove device
>>> dfu-programmer atmega32u4 erase --force
Erasing flash... Success
Checking memory from 0x0 to 0x6FFF... Empty.
>>> dfu-programmer atmega32u4 flash --force /Users/jpskenn/qmk_firmware/nora_v01_via.hex
0% 100% Programming 0x5E80 bytes...
[>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>] Success
0% 100% Reading 0x7000 bytes...
[>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>] Success
Validating... Success
0x5E80 bytes written into 0x7000 bytes memory (84.38%).
>>> dfu-programmer atmega32u4 reset
*** Atmel DFU device disconnected: ATMEL ATm32U4DFU (03EB:2FF4:0000)
ファームウェアの書き込みが終わってから、そのまま、さらに15秒ほど待ちます。
外部EEPROMの消去処理がおこなわれ、キーボードが起動します。
※メッセージなどは表示されません
ファームウェアの書き込み後、初めてRemapに接続した際、10秒ほど固まる場合があります。
キーボードが整うまで、ほんの少しお待ちください。
キースイッチまたはMill-Maxソケットを取り付ける箇所(スルーホール)をショートさせて、基板回路が電気的に正しく反応することを確認します。
レイアウトを画面見ながら確認できるので、キーマップ書き換えツールRemapのテスト機能を使う方法がおすすめです。
《詳しい説明》
その他の方法として、OSのキーボードビューアやKeyboard Checker、QMK Configuratorのキーボード入力テストを使用して確認することもできます。
VIAを使用する際は、この定義ファイル(nora_v01.json)を読み込ませてください。
ここでは、キーマップ書き換えツールRemapのテスト機能を使い、確認を行います。
基板の裏面が上側になるように置き、PCやMacとUSBケーブルで接続します。
Google Chromeブラウザ(Web HID対応のバージョン89以降)で、Remapを開きます。
START REMAP FOR YOUR KEYBOARD
をクリックしてキーボード接続画面に進みます。
+ KEYBOARD
をクリックしてデバイスへの接続要求画面を開きます。
デバイスへの接続要求画面でNora
を選択して接続
をクリックすると、画面にキーボードのレイアウトが表示されます。
レイアウト右側のLayout Option
で、組み立てようとしているレイアウトに設定します。
キーマップは組み立て完了後に変更するため、ここではレイアウトだけ設定して先へ進みます。
レイアウト右側の…
をクリックし、Test Matrix mode
を選択します。
ピンセットなどの電気を通すものを使い、スルーホールをショートさせます。
Remapの画面で、ショートさせた箇所に対応するキーの色が変わることを確認します。
同様の作業を繰り返し、全てのキーの色が変わることを確認します。
確認が終わったら、USBケーブルを抜きます。
左シフトキーの構成を、2u 1個、または1u 2個のどちらかに決めます。
なお、スイッチ配置の都合により、左シフトキーにスタビライザーは取り付けできません。
レイアウトをまとめたKeyboard Layout Editor: Nora v.0.1も参考にしてください。
ケースネジの上に取り付けるスイッチが取り外せるように、Mill-Maxソケットを取り付けます。
スイッチ端子のスルーホールにSocket
と書かれた6箇所へ、基板おもて側からMill-Maxソケットを差し込み、基板裏側からはんだ付けします。
左端の転線で囲った箇所は、左シフトキーを1u 2個の構成にした場合のみソケットを取り付けます。
基板の中央下部に、ソケットのはんだ付け練習場所があります。
はんだ付けに不安がある場合は、キット同梱の練習用Mill-Maxソケット(銀色)を使って練習できます。
練習用Mill-maxソケット(銀色)はソケットの鍔(つば)が厚いため、実際に使用するスイッチの取り付けには適しません。
《詳しい説明》
基板裏側のSocket
と書かれた箇所のスルーホールへ、基板おもて側からソケットを差し込みます。
基板を裏返したときにポロッと外れてしまうようなら、マスキングテープでとめておきます。
基板の裏側が上になるように置きます。
はんだごてを用意します。
こて先の温度を320℃程度にします。
ここからは、1、2、3、4、5、6、7と数える間に次の手順をおこないます。
時間をオーバーしてもソケットは壊れませんので、ゆっくりと落ち着いて、ソケットの中にハンダが入ってしまわないよう、慎重に作業してください。
1、2、3:
基板の裏側から、こて先を基板から飛び出しているソケットの側面とスルーホールの両方にあて、十分温めます。
こて先をソケットの端の方まで当ててしまうと、ソケットの内側にはんだが流れ込みやすいため、当て方を工夫します。
4、5、6:
ソケットとスルーホールの間あたりへ、はんだをチョンと押し付けて離します。
溶けたはんだをソケットとスルーホールの隙間に流し込みます。
はんだが隙間から少しだけ出て盛り上がる程度まで、何度か繰り返します。
ソケットの内側にはんだが入ってしまわないよう、少しずつ、慎重におこないます。
7: こて先を離します。
ソケットの全周にわたってはんだが流し込まれ、スルーホールとの隙間が埋まっていれば良い仕上がりです。
同様の手順で、必要な数のソケットを取り付けます。
ソケットの内側にはんだが入ってしまったりして取り外す必要がある場合は、参考:トラブル対応:Mill-Maxソケットの取り外し方を参照してください。
LEDを使用しない場合、この手順は不要です。
基板裏側から、16個のLEDを取り付けます。
《詳しい説明》
基板を裏側が上になるように置きます。
はんだごてを用意します。
こて先の温度は320℃程度にします。
基板裏側のジャンパJP3:LED +5V source
をOnboard
にジャンパ(隣同士のパッド(基板上の小さな四角の銀色部分)にはんだをつけてつなげること)します。
3個並んだパッドのうち、中央とOnboard
の2個にまたがるようにこて先を当てて温めます。
こて先にはんだを押し付け、少したっぷり目に溶かし、こて先で基板をなでるように横へスッとずらしてパッドから離し、2個のパッドをはんだでつなぎます。
なかなか上手くジャンパできないのですが、何度かトライすればそのうちできます。
こて先でパッドをグリグリいじるとパッドが剥がれて大変なことになるため、「はんだをつけて横へスッ」の動きを守って作業します。
LED(SK6812MINI-E)を1個、手元に用意します。
LEDの発光部分(透明な窓があるところ)が下側になるように持ちます。
LEDから出ている4本の端子のうち、角が斜めになっている1本が、基板に描かれた印に合うようにして、基板の穴にはめこみます。
4本の端子が基板にぴったりくっついていない場合は、軽く押し込みます。
はんだごてを用意します。
LEDは高温ではんだ付けすると壊れやすいため、こて先温度を少し低めの220-270℃に設定します。
温度の設定ができない場合は、以下の手順で数える時間を半分にして試します。(はんだの溶け具合が悪ければ時間を伸ばします)
ここからは、1、2、3、4、5と数える間に次の手順をおこないます。
1、2:
4本の端子のどれかひとつにこて先をあてて押さえ、端子とパッドを温めます。
3、4:
はんだを端子(またはパッド)に当てて溶かし、端子とパッドにはんだを行き渡らせて、はんだを離します。
こて先はグリグリ動かしません。はんだ溶けて、自然に濡れ広がっていくような具合です。
5:
こて先を離します。
はんだが、端子とパッド全体に行き渡っていれば良い仕上がりです。
LEDが傾いてしまった場合は、ピンセットでLEDをつまみ、はんだ付けした端子をこて先で温めながら傾きを修正します。
続いて、最初にはんだ付けした端子とLED本体を挟んだ反対側の端子2本を、1本ずつ、同様の手順ではんだ付けします。
最後に、残った1本の端子をはんだ付けして、LED1個の取り付け完了です。
この作業を繰り返し、必要な数のLEDを取り付けます。
LEDが正しく取り付けられているか、動作確認をおこないます。
USBケーブルを接続します。
左端のLED1個が白色、残りのLED15個が赤色に点灯していれば正常です。
点灯しいないLEDがある場合は、トラブル対応:LEDの取り付け不良調査を参考にして調査します。
スタビライザーを使用しない場合、この手順は不要です。
親指の2uキーに使用するスタビライザーを、スイッチプレートに取り付けます。
スタビライザーは、キーの左右の端を押したときでも、スイッチの軸をまっすぐに押し込むための部品です。 取り付けは必須ではありませんので、使用スタイルに合わせて取り付けるか決めてください
-
取り付ける場合
キーのどこを押してもまっすぐに押し込むことができますが、スタビライザーのカチャカチャという動作音が気になることがあります。
→打鍵の安定性を優先する方に最適。
→指のポジションや打鍵スタイル的に、キーの左右の端を押しがちな方にもおすすめ。
→多少の動作音は気にならない方、または、ルブやModで動作音を低減すれば十分な方にもおすすめ。 -
取り付けない場合
キーの端を押すと少し引っかかりがあって押し込みにくくなりますが、動作音が無くなり静かになります。
→静かさを優先する方に最適。
→おもにキーの中央部分を打鍵するスタイルで、スタビライザーがなくても特に影響のない方はこちら。
《詳しい説明》
プラスチックパーツと金属の棒を組み合わせて、スタビライザーを2個組み立てます。
大きいプラパーツと小さいプラパーツを、それぞれ1個用意します。
小さいパーツの+
部分がセンターから少しずれている方向を、大きいパーツのワイヤーがはまる方向に合わせます。
大きいパーツの下側から、小さいパーツをはめこみます。
途中に引っ掛かりがあるので、指でパチンと押し込みます。
同じようにして、もう1組のプラパーツをはめこんでおきます。
ワイヤーとはめこんだパーツを1個用意します。
小さいパーツの穴にワイヤーを差し込み、大きいパーツにワイヤーをはめます。
ワイヤーは、大きいパーツにパチンとはまわるわけではなく、ふわっと乗っているだけで固定されません。
(ワイヤーは、スイッチプレートにスタビライザーを取り付けた際に固定されます)
プラパーツをもう1個用意し、ワイヤーをはめます。
ワイヤーはプラパーツに乗っているだけで、パチンとはまったりしません。
ワイヤーが固定されないので、こっちをはめたらあっちが外れたりして、すこしイライラする作業になります。
同様に、もう1個組み立てます。
スイッチプレートの裏側からスタビライザーをはめて取り付けます。
組み立てたスタビライザーを1個用意し、キーキャップにはまる+
の部分を上にして、金属の棒の中央部が奥になるような方向で置きます。
プレートを、スタビライザーがはまるスペースキー部分が手前で、おもて側が上になるように持ちます。
左右どちらかの取り付け穴に合わせるようにして、スタビライザーの上にプレートを置きます。
小さい四角と大きい四角にスタビライザーのプラ部分が入るように、位置を合わせます。
位置を合わせた状態でスタビライザーをプレートの穴に押し込み、持ち上げても外れない程度にはめ込みます。
プレートを持ち上げ、プラパーツをうしろから指で押し込んでパチンとはめ、奥まで押し込んでおきます。
もう1個のスタビライザーも、同じように取り付けます。
基板とスイッチプレートの隙間を埋めるシートを、スイッチプレート裏側へ貼り付けます。
以下の写真に示すような位置へ、ちょうど良い長さにシートをはさみなどで切り離してください。
USBコネクタの位置には、貼り付けません。
スイッチプレートにシートを貼り付けた状態
(ほぼ透明のシートを使用したため、多少見づらくなっています)
Raspberry Pi PICOを使用する場合は、コンスルーの足がシートに当たってしまうため、中央上部には貼り付けません。
スイッチを、スイッチプレートをはさむようにして基板に取り付けます。
スイッチとスイッチプレートを取り付けた後は、それらを取り外さない限り、スタビライザーの取り付け・取り外しができなくなります。
スイッチのはんだを除去して、スイッチとスイッチプレートを取り外すことは可能ですが、そこそこ面倒な作業になります。
スイッチの端子を見て、折れたり、曲がったりしていないことを確認します。
少しだけ曲がっているものは、まっすぐにしておきます。
折れてしまっているものは使用できません。
また、大きく曲がっているものは強度が落ちて折れやすいため、なるべく使用しないようにします
《詳しい説明》
折れてしまっているものは使用できません。
また、大きく曲がっているものは、まっすぐに戻しても折れやすくなっているため、使用を避けた方がよいでしょう。
スイッチプレートの4隅にスイッチをはめ込み、基板へはんだ付けして仮固定します。
《詳しい説明》
スイッチプレートをおもて側が上になるように置きます。
プレートの4隅に、スイッチの方向を基板のスイッチ端子のスルーホールの方向に合わせて、パチンとはめ込みます。
プレートに対し、スイッチ端子が手前側になるのが正しい方向です。
スイッチがプレートの枠にぴったり密着してはまっていることを確認します。
プレートの隣に、基板をおもて側が上になるように置きます。
スイッチ4個を取り付けたプレートを持ち上げ、スイッチ端子と基板のスルーホールの位置を合わせながら、基板に乗せて重ねます。
スイッチ端子がスルーホールに入った状態にします。
プレートと基板を重ねたまま持ち上げ、基板の裏側を支えながら、スイッチを押し込みます。
5ピンのスイッチを取り付ける場合は、スイッチ固定用のプラスチックピン2本が根元まで刺さり、スイッチが基板にほぼくっついた状態にします。
基板の裏側が上になるように置きなおします。
はんだごてを用意します。
こて先の温度は320℃程度にします。
ここからは、1、2、3、4、5、6と数える間に次の手順をおこないます。
多少時間をオーバーしても壊れませんので、焦ることはありません。
しかし、あまり時間をかけるとはんだ内のフラックスが蒸発して仕上がりが悪くなるため、オーバータイムで8くらいまでには終わるようにします。
1、2: スルーホールから飛び出したスイッチ端子とスルーホールの両方に当たるように、こて先をあてて温めます。
3、4、5:
はんだをスイッチ端子(またはスルーホール)に当てて溶かし、端子とスルーホールにはんだを行き渡らせて、はんだを離します。
スイッチ端子の先の方だけでなく、スルーホール内部にもはんだが入っていくようにします。
6:
こて先を離します。
スイッチ端子とスルーホールがはんだで覆われ、はんだが富士山型に盛り上がったようになっていれば良い仕上がりです。
作業を繰り返し、4個のスイッチ(=8本のスイッチ端子)を、すべてはんだ付けします。
ソケットを使用するスイッチを除いて、残りのスイッチをすべて取り付けます。
左コントロールに、クリックバー付きのスイッチは使用できません
スイッチプレートの仮固定でおこなった作業と同様に、プレートにスイッチをはめ込み、基板裏側からはんだ付けする作業を繰り返します。
左シフトキーは、自分で決めた構成(2u 1個、または、1u 2個)になるように取り付けるます。
組み立て前におこなった基板回路の確認と同様の手順で、スイッチのはんだ付けが正しく行われているか確認します。
この手順ではスイッチを押して正しく反応することを確認します。
正常に入力できないスイッチがあった場合は、トラブル対応:正常に入力できないスイッチの原因調査の手順に沿って調査します。
スイッチとプレートが組み合わされた基板を、ケース、またはボトムプレートへ取り付けます。
GH60型, Poker型ケースを使用する場合のみ、この手順をおこないます。
ケースに基板をねじ止めして取り付けます。
打鍵感向上に興味のある方は、次の項目をお読みになると何かヒントがあるかもしれません。
《詳しい説明》
ケースを安定したところへ置き、スイッチとスイッチプレートが組み合わされた基板を手に持ちます。
基板を水平から30度くらいの角度に持ち、奥側(USBコネクタ)から斜めにケース内へ入れていきます。
斜めに差し込んでいくと、USBコネクタがケースの穴にスッとはまります。
USBコネクタがはまった状態で基板の手前側を静かに下ろして水平にすると、力をかけることなく、基板全体がストンとケースに入ります。
力を入れてグリグリとこじったりググググッと押し込むようなことはせず、角度を合わせて差し込んで、水平にするだけです。
ケースネジ穴と基板のネジ穴の位置を合わせ、ネジで仮止めします。
左上の1箇所のみ、ケース付属のネジを使用します。
それ以外の、左端、右端、右上、中央、中央下の5箇所は、ネジ穴とスイッチが重なるため、キット同梱の低頭ネジ(M2 4mm)を使用します。
ケースに対して基板の位置が上下左右の真ん中になるように調整し、ネジが軽く止まる程度まで締めて基板を固定します。
ケース底面に、滑り止めのゴム足を貼り付けます。
ボトムプレートキットを使用する場合のみ、この手順をおこないます。
ネジとスペーサーを使い、ボトムプレートに基板を取り付けます。
《詳しい説明》
Jones用ボトムプレートキットに同梱されているネジ(M2 3mm)16個のうち、半分の8個は使用しません。
かわりに、Noraキット同梱の低頭ネジ(M2 3mm)8個を使用します。
ボトムプレート裏側から、以下の写真に示す○印をつけた8箇所に、ボトムプレートキットに同梱のネジ(M2 3mm)を使い、スペーサー(M2 3mm)をねじ止めします。
右上の◎印をつけた箇所は、スイッチとの干渉を避けるため、スペーサーを右側へ寄せてねじ止めします。
基板を、ボトムプレートに取り付けたスペーサーの位置に合わせて乗せます。
基板裏側の部品がスペーサーにぶつからないように気をつけてください。
基板おもて側から、Noraキット同梱の低頭ネジ(M2 3mm)を使い、基板とスペーサーをねじ止めします。
ボトムプレート底面に、滑り止めのゴム足を貼り付けます。
-
キーボードに傾斜をつける場合 奥の左・右の2箇所:ゴム足 大 手前の左・中・右の3箇所:ゴム足 小
-
キーボードをフラットにする場合 手前と奥の左・中・右の6箇所:ゴム足 小
見た目を良くしたい場合は、スイッチプレート, 基板, ボトムプレートの側面を、水性顔料インクのポスターカラーや油性マジックなどを使って塗ります。
また、スイッチプレートと基板の周りにマスキングテープなどを貼り付けて、見た目の印象を変えることもできます。
基板のねじ止めが終わったので、ネジに重なるスイッチをソケットに取り付けます。
GH60型, Poker型ケースを使用する場合は、ケースのネジ穴に干渉するスイッチの足を加工して取り付けます。
GH60型, Poker型ケースを使用する場合のみ、この手順をおこないます。
《詳しい説明》
中央と右上のケースのネジ穴に干渉する、スイッチ2個の足を加工します。
-
中央のネジ穴に重なるスイッチ
3ピンのスイッチは加工不要で取り付けできます。 5ピンのスイッチを使用する場合は、ネジ穴に干渉する片方の足を切断します。
おそらく回避できると思いますが、もしスイッチの中央の足が干渉する場合は、中央の足も切断します。 -
右上のネジ穴に重なるスイッチ
スイッチ中央の足(出っ張り)を、ネジ穴に当たらない程度に一部切断して取り付けます。
ケースによってスイッチとの干渉具合が変わってくるため、現物合わせでどれくらい切断するかを判断します。また、押下時にスイッチの軸がネジに当たる場合は、軸の下端を切断したりして調整します。
スイッチの端子がソケットへまっすぐ刺さるようにして、スイッチプレートにはめ込みます。
基板回路の確認と同様の手順で、ソケットへ取り付けたスイッチが正しく反応することを確認します。
正常に入力できないスイッチがあった場合は、トラブル対応:正常に入力できないスイッチの原因調査の手順に沿って調査します。
キーキャップを取り付けます。
Remapで自分好みのキーマップに変更します。
完成です。
写真を撮影し、#Nora_kbd
のタグをつけてツイートすると設計者が喜んだりします。
Twitter: #Nora_kbd
打鍵感向上や機能追加についてのDIY情報や、トラブル調査方法などの参考資料です。
必要に応じてお読みください。
ケースやボトムプレートに工夫を施すことで、打鍵感を向上させる方法について説明します。
《詳しい説明》
-
ケースの振動防止
ケース内部におもりを入れておくと、ケースの共振が抑えられ、打鍵感の向上や、打鍵音の変化が期待できます。
おもりには、10円玉、真鍮板、自動車タイヤ用のホイールバランスウェイト、鉛シートなどを使用します。
また、スポンジ状の両面テープなどを使っておもりを貼り付けると、より高い防振効果を得ることができます。基板裏側の部品におもりの金属部分がふれてショートしないよう、スポンジシートを間に挟んだり、カプトンテープなどで保護します。
-
基板の振動防止
基板とケース間をウレタンスポンジやシリコンシートなどで埋めると、基板の振動を抑えることができます。
また、ケース内部の空間を埋めることで、基板の振動音やスイッチの動作音がケース内で響くのを減らすことができます。ボトムプレートを使用する場合も、基板とボトムプレートの間に対策を施すことで、同様の効果が期待できます。
スポンジなどを詰めすぎると、ネジや基板裏側の部品に力がかかるため、ほどよい程度に調節します。
これらの工夫をおこなう様子はこちら
→ケースが響いてうるさいのをなんとかしていく
正常に入力できないスイッチの原因調査と対応方法について説明します。
スイッチの取り付け方法に該当する項目を参照してください。
《詳しい説明》
テスターをお持ちの方は、疑わしい箇所をテスターで調べるのが手っ取り早い方法ですので、積極的に使用してください。
ほとんどの原因は、スイッチのソケットへの取り付け不良です。
スイッチを取り外し、端子が曲がったり折れたりしていないことを確認します。
端子の曲がりを修復するか、新しいスイッチに交換して、もう一度キー入力を確認します。
ごくまれにソケットのはんだ不良が原因の場合があります。
ソケットのはんだ忘れや、はんだが適切に行われていないことが原因のため、ソケットのはんだ状態を確認します。
必要であれば再度はんだ付けし直して、もう一度キー入力を確認します。
上記で解決できなかった場合は、基板にはんだ付けされたMill-Maxソケットをピンセットなどを使ってショートさせ、キー入力を確認します。
キー入力が確認できた場合は、ソケット自体は正しく取り付けられているので、スイッチを再度調査します。
ほとんどの場合、スイッチのはんだ不良が原因です。
スイッチの端子にはんだがついているように見えて、実はスルーホールの中がスカスカという場合もあります。
一旦、はんだ吸い取り線(ソルダーウィッグ)などではんだを除去し、はんだ付けをやり直してから、もう一度キー入力を確認します。
また、かなりレアなケースですがスイッチ自体が壊れている場合もあるため、別のスイッチに交換して試してみます。
組み立て前におこなった基板回路の確認でおこなったように、基板のスルーホール部分をピンセットなどでショートさせ、正しく反応するか確認します。
この作業でキー入力が確認できない場合は、組み立て途中に基板の配線や部品がダメージを受けたことが原因と考えられます、これ以降の調査と修復の難易度が高くなります。
電子工作に詳しい方であれば、NoraのKiCadプロジェクトを参考にテスター等を用いて調査を進め、ジャンパ線などで配線を修復してください。
自分ではどうにもできない方は、キット同梱のリーフレットに記載された連絡先へ問い合わせてください。
状況に応じて、できる限りのサポートをいたします。
LEDが点灯しない場合など、LEDの取り付け不良を調査する方法について説明します。
《詳しい説明》
ジャンパJP3: LED +5V source
が、正しくジャンパされていることを確認します。
使用するMCUに合わせてジャンパする位置の組み合わせが異なりますが、通常はOnboard
へジャンパします。
MCUとジャンパの組み合わせは次の通り。
MCU | ジャンパ位置 | 備考 |
---|---|---|
ATmega32u4 | Onboard |
通常の組み合わせ |
Raspberry Pi PICO | PICO VBUS |
ジャンパが正しく行われても点灯しない場合は、LEDに原因があると考えられますので、以下の順に対処します。
なお、基板の配線へのダメージなど、他の要因も考えられますが、確率はかなり低いです。
「組み立て中に工具で基板をガリっとやってしまった…」などの心当たりがあれば、また別ですが…
-
光らないLEDのはんだ不良を修復する 光らないLEDが正しくはんだ付けされていない、と仮定した対処です。 光らないLEDの側面の端子部分にフラックスを塗り、こて先につけたはんだを押しあてて、はんだ付けをやり直します。
-
光らないLEDのひとつ前のLEDのはんだ不良を修復する 光らないLEDのはんだは正常だが、ひとつ前のLEDのはんだ不良が原因で配線がつながっていない、と仮定した対処です。 LEDは組み合わせによって、以下に示す順番で並んでいます。 ひとつ前のLEDのはんだ付けをやり直します。
組み合わせ LEDの並び 左側のみ 左上(LED1) → 左下(LED2) 右側のみ 右上(LED3) → 右下(LED4) 左右両方 左上(LED1) → 左下(LED2) → 右上(LED3) → 右下(LED4) -
光らないLEDを新しいものに交換する 220-270℃で1、2と数える程の加熱ではそう簡単にはLEDは壊れないと考えますが、何度かはんだをやり直しても点灯しない場合は、LEDが壊れていると判断して新しいものに交換します。
Mill-Maxソケットを取り外すヒントです。
「温めながら、押し出す」という方針でおこないます。
- 竹串や爪楊枝など
先の尖った、木製の棒状のもの。
金属製のものは、はんだがくっついて作業しにくい場合があります。 - はんだごて
この手順では竹串を使って説明します。
基板の裏側から、ソケットの穴へ竹串の尖った方の先端を、軽く差し込みます。
グリグリと押し込む必要はなく、少しテンションがかかる程度でかまいません。
竹串の先端が差し込まれた状態のまま、基板のおもて側が上になるように置きます。
この状態を作るのが難しいですが、竹串をいい具合の長さに折ったり、利き手とは逆の手で竹串と基板をつかんだりして、なんとかします。
はんだごてを用意します。
こて先の温度を320℃程度にします。
基板のおもて側から、ソケットの鍔(つば)部分にこて先を当てて温めます。
温まってはんだが溶ければ、竹串にかかっているテンションに押され、ソケットが基板から押し出されてきます。
(このタイミングで、ソケットがポロッと外れることもあります)
基板をおもて側が上になるように置きます。
ソケットが基板から半分ほど出た状態で、ソケット側面にはんだごてを当てて温め、ソケットの鍔に竹串を引っ掛けたり、ピンセットでつまんだりして取り外します。
ファームウェアの書き込み方法について説明します。
《詳しい説明》
ビルド済み(≒作成済み)のキーボード用ファームウェアを書き込むには、QMK Toolboxを使用します。
QMKファームウェアに関するドキュメントの、ファームウェアを書き込むを参考に、QMK Toolboxを使ってキーボードに書き込みます。
NoraキーボードでDFU (Bootloader)モードにするには、次のように操作します。
-
USBケーブルを抜く
-
キーボードの左上のキーを押したまま、USBケーブルを差し込む
この操作によってEEPROMも消去されるので、古いデータが残って動作がおかしくなるのを防止できます。
ファームウェアの書き込みが終わった後に外部EEPROMの消去がおこなわれるため、キーボードの起動まで5〜10秒ほどかかります。(書き込み直後の初回起動のみ)
何らかの理由で上記の操作でモードが変わらない場合は、次のように操作します。
-
USBケーブルを差し込みます。(キーボードが普通に使える状態)
-
基板裏側のリセットボタン
Reset SW
を押します。
この操作をおこなった場合は、ファームウェアの書き込み後に資料:EEPROMを消去して、初期状態に戻す方法を実施して、EEPROMを初期状態に戻す必要があります。
ビルド済みファームウェアと、ソースファイルを用意しています。
プルリクエストが取り込まれるまでは、私がQMKからフォークしたリポジトリ
https://github.com/jpskenn/qmk_firmware
を使用してください。
develop_noraブランチの、keyboards/nora/v01
に関連ファイルが格納されています。
キーマップやLEDの表示モードなどのEEPROMに記録されているデータを消去し、初期状態に戻すことができます。
また、古いデータが残って動作がおかしくなるのを防止するため、ファームウェアを書き換える際にもこの操作をおこないます。
《詳しい説明》
USBケーブルを抜きます。
キーボードの左上のキーを押したまま、USBケーブルを差し込みます。
差し込んで1,2と数えてから、USBケーブルを抜きます。
USBケーブルを差し込みます。
5〜10秒ほどで外部EEPROMが消去され、キーボードが動作するようになります。
これで設定が初期状態に戻ります。
Nora v.0.1関連ファイルは、
コミット:718199fba41e841ba6e2f60da43260c8e984e9b2の内容を、
Nora v01_PCBタグにまとめてあります。
DIYの実験的機能として、Raspberry Pi PICO(以下、PICOと呼びます)を使用して、キーボードを動作させることができます。
《詳しい説明》
- キーマトリクスの駆動
- LEDの点灯
- I2C接続されたEEPROMとの通信
- その他のI2C接続された機器との通信(オプション)
- 未割り当てのGPIOピンの使用(オプション)
-
GH60型,Poker型ケースには、(たぶん)取り付けできません。 取り付けられたとしても、ケーブルの取り回しを工夫する必要があります。
-
ボトムプレートにも、そのままでは取り付けできません。 PICOやケーブルに干渉する部分を切り取れば、取付可能です。
-
基板のジャンパを変更して使用します。 PICO使用時の設定を参照。
KiCadの回路図を参照。
コンスルーを使用する場合、20ピンで、高さ2mm以上のものが使用できます。
基板とスイッチプレートの感覚が1mmしかないため、コンスルーが奥まで刺さり切らない場合があります。
必要に応じて基板裏側のジャンパを設定してください。
JP3:LED +5 source
:LEDの電源供給元
ジャンパ設定 | LEDの電源供給元 | 備考 |
---|---|---|
PICO VBUS | PICOのVBUS | |
Onboard | 基板に接続したUSBのVCC | オンボードのMCU、ATmega32u4使用時のデフォルト設定 |
オープン | 接続なし |
JP1
,JP2
:I2Cプルアップ抵抗(4.7KΩ)への接続
ジャンパ設定 | I2Cプルアップ抵抗への接続 | 備考 |
---|---|---|
ブリッジ | プルアップ抵抗へ接続 | オンボードのMCU、ATmega32u4使用時のデフォルト設定 |
オープン | 接続なし |
-
以下の基本的な動作を確認済みです。
- 全キーの入力
- LED点灯
動作確認に使用したファームウェアはこちら:keymap.rb