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File metadata and controls

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Clovaが応答する

IDEに戻って、Spring Bootのプロジェクトに作業を行う。

pom.xmlファイルの設定

プロジェクトファイル（ルートフォルダ）のpom.xmlファイルの <dependencies>〜</dependencies> の中に、下の内容を追加する。

<dependencies>

  （中略。すでにあるものはそのままにしておく）
    
  <dependency>
    <groupId>com.linecorp.clova</groupId>
      <artifactId>clova-extension-boot-web</artifactId>
      <version>1.2.0</version>
  </dependency>
</dependencies>

propertiesファイルの設定

Clovaからのリクエストを受け付けるサーバーのファイルパスを設定する。

その他のソース（src/main/resources）の application.properties ファイルに追記する。

cek.api-path=/clova

これで、 https://xxxx.../clova でClovaからのPOSTリクエストを受け取れるように設定される。

リクエストハンドラクラスを追加

ClovaからのPOSTリクエストを処理するリクエストハンドラクラスを作成する。

このクラスは、Clova CEK SDK Javaの実装例 を参考に作っている。

IntentHandlerクラスの作成

package com.example.clova;

import com.linecorp.clova.extension.boot.handler.annnotation.*;
import com.linecorp.clova.extension.boot.message.response.CEKResponse;
import com.linecorp.clova.extension.boot.message.speech.OutputSpeech;
import org.slf4j.Logger;
import org.slf4j.LoggerFactory;

import java.util.Optional;


@CEKRequestHandler
public class IntentHandler {

  private static final Logger log = LoggerFactory.getLogger(IntentHandler.class);

  // スキル起動時の処理
  @LaunchMapping
  CEKResponse handleLaunch() {
    // Clovaが話す。スキル(Session)は終了しない
    return CEKResponse.builder()
      .outputSpeech(OutputSpeech.text("部屋の名前を使って、どこそこの環境を教えて、と聞いてください。"))
      .shouldEndSession(false)
      .build();
  }

  // EnvIntent 発生時の処理。引数をスロット名と一致させること！
  @IntentMapping("EnvIntent")
  CEKResponse handleIntent(@SlotValue Optional<String> area) {
    // areaのスロットタイプが聞き取れていれば callbackEnvメソッド を呼び出す
    // 聞き取れていなければ 聞き取れませんでした を結果にする
    String outputSpeechText = area
      .map(value -> callbackEnv(value))
      .orElse("聞き取れませんでした");

    // Clovaに callbackEnv の結果を話させる。スキル(Session）は終了しない
    return CEKResponse.builder()
      .outputSpeech(OutputSpeech.text(outputSpeechText))
      .shouldEndSession(false)
      .build();
  }

  // 聞き取れたスロットタイプの内容から、回答を作る
  private String callbackEnv(String area) {
    switch (area) {
      case "食堂":
        return "二酸化炭素濃度は1000ppm、温度は20度です。";
      case "学生ホール":
        return "二酸化炭素濃度は1500ppm、温度は25度です。";
      default:
        return "";
    }
  }

  // 「キャンセル」と言われたときの処理
  @IntentMapping("Clova.CancelIntent")
  CEKResponse handleCancelIntent() {
    // Clovaに話させる。スキル(Session)も終了する。
    return CEKResponse.builder()
      .outputSpeech(OutputSpeech.text("部屋の環境スキルを終了します。"))
      .shouldEndSession(true)
      .build();
  }

  // スキルの終了時の処理
  @SessionEndedMapping
  CEKResponse handleSessionEnded() {
    log.info("部屋の環境スキルを終了しました。");
    return CEKResponse.empty();
  }

}

テスト

ClovaApplication を起動する。

Clova Developer Center β のスキルの作成ページから、画面丈夫の テスト メニューを押す。

テストしたい内容を入力してください 欄に　食堂の環境を教えて と入力し、 テスト ボタンを押す。

テスト結果の以下の項目を確認する。

  • サンプル発話 食堂の環境を教えて
  • サービスの応答 二酸化炭素濃度は1000ppm、温度は20度です。
  • 実行されるイベント IntentRequest
  • 解析されたインテント EnvIntent
  • 解析されたスロット
    • スロット名 area
    • 解析されたスロットデータ 食堂

学生ホールの環境を教えて と入力すると、サンプル会話、サービスの応答、解析されたスロットデータ が変わる。

Clovaを使って実行

LINEアプリでスキルストアを開き、「部屋の環境」が表示されていることを確認する。

「部屋の環境」スキルをタップし、「利用開始」をタップする。

  • あなた「部屋の環境を起動して」
  • Clova「部屋の名前を使って、どこそこの環境を教えて、と聞いてください」
  • あなた「食堂の環境を教えて」
  • Clova「二酸化炭素濃度は1000ppm、温度は20度です」
  • あなた「学生ホールの環境を教えて」
  • Clova「二酸化炭素濃度は1500ppm、温度は25度です」
  • あなた「体育館の環境を教えて」
  • Clova「場所が聞き取れないか、登録されていない場所です」
  • あなた「キャンセル」
  • Clova「部屋の環境スキルを終了します」

重要な点の解説

IntentMapping, SlotValue アノテーション

@IntentMapping は、カスタムインテント名・ビルトインインテント名に対応する処理（メソッド）に付与するアノテーション。

※ビルトインテントは、Clovaに最初から備わっている。

@IntentMapping(EnvIntent) の handleIntent(@SlotValue...) メソッドは、前準備で作成した「○○の環境を教えて」というClovaへの対話（EnvIntent）に対応する。引数名がスロット名と同じでなければいけないことに注意。

@IntentMapping(Clova.CancelIntent) の handleCancelIntent() メソッドは、スキルがキャンセル（終了）された時のビルトインインテント Clova.CancelIntent に対応する。

これらのメソッドの引数の @SlotValue は、スロットの値が渡される引数であることを表す。この例では、「○○の環境を教えて」の area スロットの値が引数に渡される。

CEKResponse クラス

戻り値に設定されている CEKResponse クラスは、Clovaが返答する内容を表す。builderパターンでインスタンス化する。

outputSpeech は、返答する文字列。shouldEndSessionは、スキルの終了を行うべきかどうかを true/false で設定する。

そのほか

@LaunchMapping は、スキルの起動時に対応するメソッドに付与する。

@SessionEndedMapping は、スキルの終了時に対応するメソッドに付与する。

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